疲れやすい


 全身脱力感、倦怠感、足がなえる、考えると頭が痛くなる、フラフラするなど、多彩な症状があらわれます。生命源の変動により、気力・生命力の衰え、胃の弱り、湿度の影響などが挙げられます。疲労倦怠は治療にいたる前に養生で解決を・・・。
A分類
精気を損傷している人、性生活の不摂生により気を損傷している人、暴飲暴食により胃腸虚弱となっている人、心配事などにより精気を損傷している人には、疲労、倦怠が起こります。五臓六腑が衰えると腎気の低下が起こり、これらの症状は発生しやすくなっています。 
B鑑別
腎気の低下を根底に、さまざまな臓器に影響が及びます。例えば胃腸虚弱によるものは、手足のだるさ、食間の異常な空腹感、食後の膨満感、食欲低下などを伴い、生命力減退によるものでは、足腰が重くてだるい、めまい、行動力減退などを伴います。また心配ごとにより疲れている人には、情緒不安定または抑うつ、突然の脱力感、入眠障害、頻尿などを伴います。


C主な病症
A)虚弱体質例(胃腸虚弱によるもの)
(病態)
五臓六腑機能低下による胃腸虚弱のために栄養の消化吸収能力が低下すると、顔面蒼白、手足のだるさ、呼吸が浅い、冷や汗などの症状があらわれます。また栄養を全身に送る機能が低下すると、食間の異常な空腹感、食後の膨満感、食欲低下、軟便、兎のような便などの症状があらわれます。
(症状・所見)
@主な症状・・・手足がだるく動く気がしない、食間の空腹感亢進、食後の膨満感
A舌の状態、手首の脈・・・舌の色は淡いまたは歯の痕がある、舌上の苔状の付着物は白い、手首の脈は弱い
B伴って現れる症状・・・顔面蒼白、食欲低下、異常な食欲、腹部膨満感、軟便、浅い呼吸、冷や汗、易疲労、お風呂に入ると疲れる
(治療方針)
胃腸の機能を向上させ、栄養の産生促進します。
**(鍼灸施術に使うツボ)
○関元(かんげん)・・・おへその下指3本分の所に取ります
○気海(きかい)・・・おへその下指2本分の所に取ります
○中かん(ちゅうかん)・・・おへそと胸骨一番したの中間で、胃の真上
○三陰交(さんいんこう)・・・内くるぶしの上、指3本分の場所、向うずねの骨際に取ります
○足三里(あしさんり)・・・膝を立て、向うずねをすりあげて止まるところの外側の凹んだ所に取ります

B)痰湿中阻による倦怠
(病態)
不必要な水分の停滞による病症はアマリモノの症状を呈しますが、これらは五臓六腑の衰えによる胃腸機能の低下と関係があります。したがって、胃腸虚弱の症状にさらに不必要な水分停滞の症状を伴います。
(症状・所見)
@主な症状・・・いつも横になって寝ていたい、行動力減退、浅い呼吸
A舌の状態、手首の脈・・・舌の色は淡い、手首の脈は沈んでいるか、細い
B伴って現れる症状・・・水分停滞による肥満、顔色蒼白、または足の水ぶくれや吹き出物
(治療方針)
胃腸の運搬機能を向上させ、不必要な水分を排泄させます。
**(鍼灸施術に使うツボ)
○関元・・・おへその下指3本分の所に取ります
○中かん(ちゅうかん)・・・おへそと胸骨一番したの中間で、胃の真上に取ります。
○陰陵泉(いんりょうせん)・・・膝内側の下、すねの骨に続く骨ぎわで凹んだ所に取ります、
○足三里(あしさんり)・・・膝を立て、向うずねをすりあげて止まるところの外側の凹んだ所に取ります
○豊隆(ほうりゅう)・・・外くるぶしと膝外側を結んだ線上で、ちょうど真ん中の凹み取ります

※治療を必要とする前に養生をしましょう。




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